「よ〜し。今日もアジを釣って帰って刺し身にするかな〜。クーラーはしょうがないにしても、血抜きに使う水くみバッカン(バケツ)持って行くのは邪魔くさいな」
「氷締めしたいけど、ここの海水汚くない?なんか臭うし…。これで潮氷作って大丈夫かいな」
「あ〜、1匹1匹丁寧に締めて、バケツで血抜きして、クーラーに移してたら時合いが終わってしまったでござる〜。無念」
は〜い。今回は釣り人が持つであろう、これらの悩み解決を図っていく〜( ゚∀゚)人(゚∀゚)イェイ←おっ!タレミミにしては珍しく明瞭で親切じゃないの〜(´ー`*)ウンウン
↑まず、いっぺんに血抜きと氷締めをするのに使う「きれいな水の潮氷」作りに必要な道具は、ペットボトル(現場に持参・現地で調達したきれいな真水があれば容器は何でもオッケー)、塩(写真の容器は100均のハチミツポット)、そしてクーラー( ゚∀゚)人(゚∀゚)イェイ
タレミミの場合は、クーラーを汚さない工夫をして魚を持ち帰っているので、プラスでフリーザーバッグ
↑アジング・メバリング用の小型クーラーを、極力汚さない工夫はコチラ。掃除や片づけが楽になる方法を紹介Σd(゜∀゜d)ォゥィェ!!!
んで、なぜに現場で取水した海水を使わず、持参した真水を使って潮氷を作るのかというと、海水中には知っての通り雑菌がいるから(°◇°;)ゲッ
特に、最高気温が25度以上になる夏場は、漁港や防波堤などの沿岸部では海水温上昇(20度超)に伴って腸炎ビブリオ(真水、熱に弱い。潜伏期間10〜24時間程度で、腹痛や下痢を引き起こす)が大増殖(海水温15度以上で活発になる)している恐れがある((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル
腸炎ビブリオと同じビブリオ属に属するビブリオ・バルニフィカス(魚の生食による経口感染か、傷口から感染。発熱や皮膚の痛み、発疹などの症状が出る)の心配もあるしね(ーー;).。oO(想像中)
なので、できるだけきれいな水で潮氷は作りたい。もちろん、単純に湾奥の油が浮いたような汚い海水は使いたくないでしょ?タレミミは使いたくない( ̄^ ̄)キリッ!←仮に雑菌とかの心配がないにしても、見るからによどんだ海水は嫌よね(´゚д゚)(゚д゚`).ダヨネー
それに、持参したペットボトルとかの容器入りの真水を使うのであれば、水くみバッカン(バケツ)を持って行く必要がないので荷物が減る( ゚∀゚)人(゚∀゚)イェイ
まあ、ペットボトルは持って行く必要はあるけど、使うまで車にでも置いておけばいい。それよりも、海水の取水に使った水くみバッカン(バケツ)を帰ってから洗う手間が減る方がタレミミ的にはうれしい(。-ωー)ウム←海水に触れた道具類はちゃんと水洗いしないと、すぐさびちらかすもんね(´-ω-`;)ゞポリポリ
↑持参したペットボトルを使って、現場でタックルをきれいにできる工夫はコチラ
というわけで、きれいな水の潮氷の作り方は、、、
↑氷がたっぷり入ったクーラー(写真はフリーザーバッグ)に、、、
↑持参した塩を入れる
↑そして、ペットボトルの真水を入れるだけ。これで完成
きれいな水の潮氷は、1匹目が釣れてからサクッと作ってオッケー。本来、潮氷は釣り始める前に作ることが推奨されている。ただ、「釣れるかどうか分からない」「持って帰るかどうか分からない」「良型が釣れれば持って帰る」みたいな人がメバリング・アジングのアングラーには多いと思うので、釣れてから作ることをタレミミは勧める。そうすれば、使わなかったときの片づけの手間がかなり省けるからね〜( ̄^ ̄)えっへん←さっきから片づけの心配しかしてなくね?
↑現場にクーラーを持って行ったけど、「結局釣れなかった」「釣れたけど1匹だけで、さばく手間を考えると持ち帰るほどでもない」「小型ばかり数は釣れたけど、良型は釣れなかった」。こんな感じで持参したクーラーを結局使わなかった場合に、クーラーがほぼ汚れず片づけの手間が省ける工夫はコチラ(`・ω-)┏┳=一・←結局片づけの話しかしてない。タレミミの頭の中は片づけだけみたいね(゚Д゚)_♭”ドンダケー
そんで、塩の量は海水の塩分濃度3%に近づけるため、水1リットルに塩大さじ2杯を目安にね。料理する人なら言わずもがなだけど、大さじ1杯は15グラム。なので水1リットルに塩30グラム(塩大さじ2杯)を入れれば塩分濃度3%が完成する( ̄ー ̄)ニヤリ
水500ミリリットルなら塩大さじ1杯ね(`・ω・´)シャキーン
日本海も太平洋も、塩分濃度は3.4%ほどといわれているのでやや多めに入れた方が現場の塩分濃度に近づく。なので若干盛りめにするとより海水っぽい濃度に近づくぞよ\( ̄^ ̄)/←地味に役立つワンポイントアドバイスくれるのね( ゚Д゚)アライヤダ!!
ちなみに、なぜ魚を氷締めするのに、真水ではダメで塩を入れる(海水を使う)のかというと、浸透圧の関係で魚の身に水が入ってしまって水っぽくなっておいしくなくなるから(「・ω・)「 ガオー←シンプルに一言〜。さては文字打つのに疲れてきたな…┐( ̄ヘ ̄)┌ フゥゥ〜
ではでは、ここからはなぜ締める作業が必要か語っていく〜(`・ω・´)シャキーン
アジやメバルのような小魚をせっかく持ち帰って食べるなら、当然、鮮度を保っておいしい状態にしたい。そこで締めるという作業がいる。アジング・メバリングくらいであれば、一般的なやり方としては氷締めがあるんだけど、ご存じかしら?←釣りするからこのブログを見に来てるわけで、きっと今読んでるアングラーはたいがい知ってるはずでしょ(x_x) ☆\( ̄  ̄*)バシッ
だよね〜。それならば細かい説明とかは、、、はしょろう( ̄^ ̄)キリッ!←もうすべてが面倒くさいだけ〜(゚Д゚)_♭”ドンダケー
ではざっくり?語っていく〜。魚をなぜ締める必要があるのかというと、釣り上げた魚を生きたままクーラーに入れれば、内部で暴れたり、過度にストレスがかかったりして魚が痛み、うまみも落ちてしまう。当然、酸欠になる水くみバッカン(バケツ)への放置も同様(。-`ω-)ンー
魚は暴れたりストレスを感じたりする状態が続くと、身の中にあるATPという成分が消費される。ATPは魚のエネルギー源でうまみのもとになる物質なので、これが減少すれば当然うまみが減っておいしくなくなる。もちろん、魚が暴れて体を地面やクーラーなどあちこちにぶつければ身割れやうっ血も起こって、見た目も悪いし血なまぐさいしという“釣りもの”とは無縁の魚肉が完成してしまう((( ;゚Д゚)))ガクガクブルブル←スーパーの魚よりもまずい最悪の仕上がりだけは避けたいものよね(-ε´-。)
そこで、いつまでも魚を暴れさせないために即死させることが大切になってくる。迅速に締めることで、魚に余計な痛みと苦痛を与えず、うまみ維持と鮮度保持ができる。当然、クーラーで冷やすことで腐敗を遅らせ食中毒の防止にもつながる( ̄▽ ̄)ノ_彡☆バンバン!
最悪なのは野締め!野締めは、水くみバッカン(バケツ)に魚を放置して窒息死させたり、生きたままクーラーに入れて死ぬまで暴れ続けさせたりすることね。苦悶(くもん)死ともいわれる方法(°◇°;)ゲッ←これはやっちゃダメよ。直接手を下さない分だけ罪悪感を感じず、クーラーに投入するだけと楽に感じるけど、味も悪くなるし身焼けしたりうっ血したりして、せっかくの新鮮な魚がまずくなるΣ( ̄ロ ̄lll)
水くみバッカン(バケツ)で魚を生かす際の注意も一言。気温の高い夏の日中、直射日光も浴びるバケツ内の海水温が急上昇するのは容易に想像できるはず。もちろん昼間ほどではないにしても、夜間も似たようなもの。そんな劣悪な環境に魚を放置すれば、当然すぐに死んでしまうし煮立ってしまって身が痛む。場合によっては腐ることも…(゚Д゚υ≡υ゚Д゚)ァタフタ←特に気温の高い夏場は、持ち帰るつもりならバケツで生かしたりせずすぐに締めてクーラーで保冷した方がいいと言っている模様
んで、やっと本題。そもそも氷締めとは、海水(と同じ塩分濃度の液体)、と持参した氷で作った潮氷の中に、小魚を入れて急激な水温差で凍死させて締めることを言う。通常は血抜きしなくても食味に影響がないキスやアジ、メバル、カサゴといった小型の魚に用いる((φ( ̄Д ̄ )ホォホォ
↑必要な道具はクーラー、海水を汲むためのバッカン(バケツ)。もちろん氷と海水(と同じ塩分濃度の液体)もよ。キンキンに冷えた潮氷で魚を瞬時に簡単に締めることができるので、殺し慣れていない人にもハードルが低い締め方(ノ゚ー゚(; ̄□ ̄)ナヌッ?(爆)←言い方〜!でもまあ、“手を汚した”感は最も少ない模様
最初は命を奪うことに抵抗ってあるものよね。でも、誰かが手を下してくれているから、魚も肉もおいしく食べることができるわけよ。だから、食材に感謝して「いただきます」という言葉があるわけですよ(´・ω・`)←話の脱線先が道徳教育というね(゚-゚;)ヾ(-_-;) オイオイ…
ちなみに、潮氷作りや血抜きのためとはいえ、「水汲みバッカン(バケツ)持って行くの邪魔くさい」というアジング・メバリングラバーの人には、↑こういう小型の折り畳みバケツを使うのも一つの手。これらの商品は、メッシュ状のふたもなくサイズも小さいので、魚を生かしておく用途というよりは潮氷用の海水をくんだり、魚を頭から突っ込んで血抜きしたり、手を洗ったりが主な使い方となる(`・ω・´)シャキーン
↑アジング・メバリングにオススメなのはTICT「マイクロバケツ」(縦横12センチ、高さ14センチ)。折り畳んでコンパクトに収納できる。メッシュケース付きで持ち運びもしやすい
↑アジング・メバリングに最適な超小型クーラーと、生かしバッカンの使いやすい組み合わせ方法を紹介しているのでどうぞ
んで、本題に復帰。さっきも語った通り、潮氷は海水(と同じ塩分濃度の液体)で作らないと、浸透圧の関係で魚の身に水が入って水っぽくなってしまう。そういう手間というか制約はあるんだけど、数釣りができるアジやサバなどの群れる魚種には氷締めがオススメ。魚の鮮度を保ちつつ、手返しがいい釣りができるからね(・εー。)ー☆
そして、ここまで言ってなんなんだけど、氷締めだけでは不十分で、釣った新鮮な魚を刺し身にするのなら、20センチほどの魚でも血抜きはした方がいいとタレミミは思う(´-ω-`;)ゞポリポリ←出た〜!必殺ちゃぶ台返し(ノ-_-)ノ~┻━┻
一般的な氷締めは、潮氷で満たされたクーラーに魚をドボン。なので血抜きはできない( ゚Д゚)アライヤダ!!
先になぜ血抜きが必要なのかを説明すると、体内に残った血は臭みや腐敗のもとになるから。青物だったり、魚のサイズが大きくなったりすればするほど、血の量も増える。なので、特に刺し身のように生食するのであれば当然、血抜きは必要。じゃないと、血なまぐさい料理を食べさせられたことが原因で、日本に魚嫌いを量産するという悲劇が起こる(-_-)/~~~ピシー!ピシー!←急にスケールがデカいこと言い出したぁ〜ヾ(-д-;)ぉぃぉぃ
では、どうするのがいいのかというと、魚の心臓が動いているうちに血管を切って放血させてやる。完全に死んで(心臓停止)してしまうと、血を循環させるポンプ機能が停止するので、魚の体内から血抜きができなくなる。なので、生きているうちに手を下すことが大切p(`・ω・´)q←手を下す…。文字にすると怖いわねぇ〜(´゚д゚)(゚д゚`).ダヨネー
つまりは、刃物を使って「活き締め」をする。もちろん、マダイやブリのように大型で血液の量が多い魚にするような正式な方法(脳を突き刺して即死させ、エラの付け根やしっぽの血管を切って血抜き)は、アジング・メバリングには手間もかかるしオーバー過ぎる((φ( ̄Д ̄ )ホォホォ
なので漁港や防波堤で釣れるようなアジやメバル、カサゴくらいのサイズであれば、エラの付け根にはさみを入れて、延髄を切るだけの簡易活き締めを施す(・ωー)〜☆
↑タレミミがオススメする延髄切りの道具は、下の北正「ウニ切はさみ(反り)」。上は一般的なキッチンバサミ
↑刃先が薄く反っているので、小さな魚であってもエラからはさみを入れやすく、切れ味も抜群。20センチ以下のアジやメバルといった小魚も締めやすい
↑一方で刃が厚い通常のキッチンバサミは、デカいし厚いしで小魚のエラから刃先を入れにくい
↑アジング・メバリングには耐久性があり、細身なこの商品がオススメ
↑アジが釣れたら、エラからはさみを入れて延髄を切る
↑一気に脳と脊椎(背骨)をつないでいる部分をバチッと切断するイメージね
ちゃんと切断できたら魚は動かなくなるので、↑すぐに潮氷の中に入れて血を抜きつつ急速に冷やす
釣れたらフィッシュグリップでつかんでそのまま延髄切り→きれいな水の潮氷で血抜きしつつ急速保冷。これだとちゃんと処理もしつつ、手返しの良さもハンパないのよv(。・ω・。)ィェィ♪
気温が高い夏場は、水くみバッカン(バケツ)で血抜きすると痛む可能性が高い。取水した海水はすぐにぬるくなってしまうし、魚は死後、急激に体温が上がるといわれているので、痛みと腐敗の進行を防ぐためにも迅速に魚の体温を下げる必要がある。水くみバッカン(バケツ)で血抜きをしている間は、血は抜けるけど魚の体温は上昇し痛み続けている状態。なので、極論すれば水くみバッカン(バケツ)で血抜きなんかせず、すぐに潮氷で体温を下げた方がおいしい身が持ち帰れる
これらのことを勘定すれば、雑菌の心配のない「きれいな水の潮氷」でいっぺんに血抜きと氷締め(厳密には延髄切りで締めているので、急速保冷)ができるこの方法はいいことずくめ(☆ω☆*)キッラキラ!!
血抜きを水くみバッカン(バケツ)でするという行程も省けるので、釣りに注力できる。その上、水くみバッカン(バケツ)を持参する手間も減るし、衛生的な潮氷で魚を保冷もできるしと悪いことが何もない(>□<)喜ビームっ~~~~
ちなみに、延髄切りではなく、エラのみを切って、潮氷の中で放血させつつ急激な温度差で締める(本来の)氷締めの方が、身に血が残りにくいという意見もあるので参考やってみてはいかがでしょ〜